Tourist Trophy

バンクーバーでの引っ越し 2013/01/03

この度、日本に居る時に現地(Vancouver)に一度も来ることなく、カナダのエージェントさんに探してもらった今住んでいる家から引っ越すことになりました。

わりと新しいタウンハウス(一軒家の半分みたいな感じ)で、学校にも駅にもショッピングセンターにも近く素敵な物件だったのに住んでみて一つ問題が。

それは給湯器(お湯を貯めておくタンク。バンクーバーはまだまだタンク式の給湯機が多いのです!)の容量が小さくて、シャワーを使っているとお湯がすぐに無くなって水になってしまう事。バスタブにお湯を張ったら最後、その後のシャワーは2時間くらい待たないと暖かくならないし、シャワーだけだとしても子供たちを続けて入れている間にどんどんぬるくなっていくお湯・・・。

夏はまだ我慢出来たけれど、冬は部屋をいくら温めても寒くてたまらず、子供たちもバスタブにつかりたいとの訴えがあり引っ越すことを決めました。 ただ、カナダでは家を傷めない為、シャワーなどはなるべく短時間でぱっぱと済ませるのが美徳、だそうです・・・。

まずはクレイグスリストで賃貸物件を探してみましたがなかなか私たちの希望しているエリアに希望の物件がなく、知り合いに不動産を手掛けている方がいて格安で探してくれるという事でお願いすることにしました。 ちなみにバンクーバーの一般の不動産屋さんに賃貸物件を探してもらう場合の料金は家賃の1~2か月分が相場です。

業者の方に頼んでおけばある程度は希望に近い物件には巡り合えるだろうと思って安心していたのもつかの間、日本では考えられないようなトラブルが続々。

1件目の希望物件は数回内見し値段や賃貸開始時期など台湾在住のオーナーと細かく交渉し合意。私たちがサインした契約書にあとはオーナーがサインするだけという段階になってからなぜか突然音信不通に。結局3日後くらいに連絡が取れたものの、やっぱり物件を売ることにした、との事。。。まあ、賃貸と売却を天秤にかけていたんでしょうか。入居時期まで決まっていたのに、日本では考えられないような展開ですよね。知り合いの不動産屋さんも正確な理由は分からないとのこと。。。でもカナダではこういう事はよくある事だそうで。それまでに費やした労力や時間などを考えるとすごく残念な気持ちになりました。

そして次に見つけた便利なドラッグストアの上の物件。 まだ住んでいる人がいる状態で見せてもらったところ、とても良さそうだったので申込書をもらい、預金残高等の審査も通って入居決定となり後日子供を連れてもう一度見学させてもらう事になりました。しかし見学当日の20分前になって急遽、そのエージェントから内見出来なくなったと連絡がありました。 訳を聞くと、『おたくのお子さんたちがもしこの物件を気に入らなかったらキャンセルされてしまいそうだから』、という耳を疑うような理由!その上、一度見たのだからもう今、決めてくれと言われ、不信感が募りこちらからキャンセルさせて頂きました。

最終的には、不動産屋さんが当初からおすすめしてくれていた物件に引っ越しが決まりようやく一安心。 この物件が決まるまでも最後お互いにサインするまでは何があるかわからないとまったく気が抜けませんでした。

不動産屋さんによると、内見の予約をすっぽかされたり、契約の時には教えてくれなかった住居の欠陥などでトラブルになる事がとても多いそうです。私たちが頼んだ業者さんも、もううんざりしてきていて今回で不動産業からは手をひきたいと思っているとのことでした・・・。

たしかに違法ではないし、クレイグリストにはだれでもどんな情報でも載せられます。今回、日本の常識がカナダの常識では無い事を再確認させられ、契約書をもとに英語で交渉できる力と良いオーナーさんにめぐり合うという幸運がないと自力で良い物件をトラブルなしに探すのは難しいように感じました。

ちなみに、今回クレイグリストの賃貸物件を数か月眺めてみて、少しは相場感が解って今、私たちが住んでいるところはかなり割高だったということが分かりました。まあ、日本に居ながらカナダのエージェントさんに頼んで、現地確認もしなかったのでボラれてもしょうがないのかとは思いますが、エージェントさんにはお金を払って探して貰っていたのにショックです。。。

今後、私たちと同じように日本から来る方は、私たちと同じような嫌な思いをしないで済むよう、できる限りお手伝いさせて頂ければと思います!